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市民共同発電所の設置から、地域の環境学習拠点づくりへ
Q:市民共同発電所とはどういうものですか?
佐藤:新エネルギーを使ってみたい、温暖化防止に貢献したいと思っても、個人ではなかなかむつかしい。そういう人たちが共同で発電システムを購入し、それをできれば公共的な施設などに設置してもらうことで、多くの人に見てもらったり、子供の環境教育に役立てたりしよう、という活動です。現在は5基の様々な共同発電所を、市内の幼稚園、保育園、公園、そして高校に設置しています。また,企業のご協力を得て倉庫の屋上を借りた設置もしています。資金は、国、県や市また企業さんからの補助や助成、そして「クリーンエネルギー市民共同発電所設置基金」を設立して、市民の皆さんからの賛同金(年間1口¥6,000)を募っています。
Q:他にはどのような活動をされていますか?
佐藤:15年度からは神奈川県との協働事業を開始しました.1つは、[地球温暖化対策地域学習センター]として、公立の小学校,高校に太陽光発電の設置を進めています。また、自動車メーカーさんなどに助成・協力いただいて環境教育体験車「NEO(ネオ)」という超低排出ガス車を共同開発しました。屋根には太陽光パネル、後のドアには風車が取り付けられていて、これで発電した電力でパソコンを動かして温暖化の映像学習をしたり、家電製品を動かして消費電力、待機電力の測定をしたりできます。他にもご飯を炊いたりポップコーンが作れるソーラークッカー(5台)や、試乗体験ができる小型ソーラーカーなど、いろんな機材を積み込めるので、どこへでも出かけていって、その場で体験学習が行えるようになっています。また、自然エネルギーや省エネルギーの機器を見て触れて体験してもらえる場として「自然エネルギー・省エネルギー普及啓発環境教育推進センター」を開設しています。(設備詳細はこちら)更に,事務所に併設して、自然エネルギー、省エネルギー60種類程の機器を常設し、20名程度の人材育成も実施できる体験・研修センターも開設しました。ここは駅からも近く、また常駐しておりますので、学校の体験学習、NPOや自治体、企業等の人材育成の場としても最適です。
Q:現在進行中の活動や今後の計画としては?
佐藤:上記で触れました神奈川県との協働事業「地球温暖化対策地域学習センター」の一つとして、小田原市の小学校の屋上に太陽光発電システムを設置しました。これは、公立の小学校の施設内にソフトエネルギーという外部の設備を置くという新しい枠組みの事業です。神奈川県との協働事業ですが、小田原市・環境保全課と連携して教育委員会にお願いし、そこから設置可能な学校を調整いただきました。CO2の削減はもちろんですが、ここを拠点に環境教育を広げて行ければと思っています。もうひとつは地域学習センター2号機として三浦市の県立三浦臨海高校に太陽光発電システムを設置するという事業。もともと新エネルギーや環境教育に協力して何度か授業に行っていた高校ですが、PTAの積立金を使ってぜひ太陽光発電を設置したいと相談を受けました。でもあまり前例が無く、教育委員会から了解を頂くのはすぐには難しかったですね。結果として、PTAのお金ではなく、神奈川県との協働事業として、教育委員会のご了解も頂きました。協働事業の県担当課が調整をしてくれた力は大きかったと思います。
Q:これも共同発電所の一環ですか?
佐藤:そうです。市民共同発電所を発展させて地球温暖化対策の拠点、環境教育の拠点という目的をより明確に打ち出しました。その意味では、新しい役割の事業と位置づけていいかもしれません。ある大学の先生に『君たちの共同発電所は評価する。でも3年経って同じことをやっていたら、それは評価できないよ』とアドバイスを頂きました。確かにそうなんですよ。だから、3年を目途に、何かひとつでもレベルアップしていけるように頑張っています。これからやってみたいことは、共同発電所で作ったクリーンエネルギーを供給する側になる、ということ。系統や送電や様々な問題はあるでしょうが、やってみたいですね。
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